続・Access入門書籍の選定(応用編)📚
前回の内容を踏まえて.
私自身についていうと,Accessについては一般的にいうと,おそらく変則的な勉強方法をしたクチだと思います.
- まずRDBMSについて勉強.
- これをAccessに落としこみ,テーブルの設計やSQL(クエリ)の勉強.
- VBAによる,DAO・ADO(ADOX)を利用したデータベースの直接制御を勉強.
- 3 を含めた,総合的なAccess VBAの勉強.
- 一般的なAccessの使い方について勉強.
こんな順ですね.一般的には 5 から入る人が多いんじゃないかしらん?
おかげで,マクロ機能を使おうとして私がフリーズしたり,デザインビューでクエリを作成しようとして「はてな?」って顔をしているなど,変なところで引っかかる悪癖がありますね.
ただ,1 ~ 4 にあたる部分で 5 の苦手な部分を補っちゃってる感はあり,そこまで苦労はしていないのですが.
そんな私が,前回に続いてAccessの勉強に使った書籍類をピックアップ.
Accessそのものよりも,RDBMSの勉強になってしまっている感はありますが,いずれも優れた書籍だと思います.
SQLポケットリファレンス
右から,初版・改訂新版・改訂第3版,そして最新の改訂第4版.私が長年使っていたのは改訂第3版でしたね.
文字通りの「ポケットリファレンス」なので,勉強そのものというよりは「手元に置いておくと便利」という書籍です.
特に私は,OA事務時代*1に「SQL Server」「MySQL」をいきなり触らせられ,開発に携わる一幕があったため,これがあるとないとでは大違いでした.
達人に学ぶSQL徹底指南書・達人に学ぶDB設計
右から,「達人に学ぶSQL徹底指南書」初版・第2版,「達人に学ぶDB設計」.私が使ったのは両端2冊.
いずれも定評ある著者の作で,「初級者で終わりたくないあなたへ」という売り文句が本当ぴったりの本.
ここまで来ると,Accessからは相当距離ができてしまうので,自分の中でAccessに落とし込む工程が要りますが,それもまた勉強です.
特に「SQL」の方は,これを読んでる・読んでないで,クエリ*2の使い方に大きな差が出ます.
ちなみに.
以下のようなものはあまり買う価値がないと私は判断しています.
- 所謂「ハウツー本」的なもの.
見せてもらったこともありますが,「これごときで何とかなるなら苦労要らない」感しかありませんでした. - 「Accessの使い方」や「Access VBAの使い方」に特化しすぎてしまっている本.
何度も言っている通り,AccessはRDBMSの仲間なので,その方面からアプローチした方が断然良いです.
これも何度も言っていることですが,複雑なアプリケーションを1冊の簡単な本で簡単に理解しようなどとせこいことは考えない方がよいのです.